今年度当院における2024年4月~2025年3月の
ART年齢別妊娠率と培養成績です。
妊娠率
基本的に当院では、全て胚盤胞まで培養して凍結保存し、次周期以降で融解胚移植としております。
ここでは、凍結胚盤胞を移植した場合の妊娠率を示しています。
移植あたりの妊娠判定陽性率
移植1回あたりで妊娠判定陽性が出た成績です。
移植あたりの妊娠率(胎嚢が確認できた率)
移植1回あたりで胎嚢が確認できた成績です。
日本産婦人科学会の成績を上回っております。
培養成績
ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の生殖専門家グループから2017年、培養成績に関する基準が発表されました。
当院の培養成績は、この基準を満たしておりました。
受精率の比較
当院の前年度の正常受精率は媒精では55.9%、顕微受精では80.1%でした。
顕微授精でESHREのクリアすべき値65%、目標とする値80%を上回っております。
胚盤胞発生率の比較
当院の前年度の胚盤胞発生率は媒精では73.7%、顕微授精では70.0%でした。 媒精、顕微授精ともに、ESHREのクリアすべき値40%、目標とする値60%を大幅に上回っております。
タイムラプスの導入、外部からの培養技術指導、講習受講等の成果だと考えており、今後もより良い培養環境、技術向上のための努力をスタッフ一同続けてまいります。